ウィンザーの陽気な女房たち ウィーンオペラ
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ウインザーの陽気な女房たち
Die lustigen Weiber von Windsor
作曲:オットー・ニコライ
台本:サロモン・ヘルマン・モゼンタール
原作:ウィリアム・シェークスピア
初演:1849年3月9日ベルリン宮廷歌劇場
あらすじ
時所:ヘンリー5世統治の時代(1413-1432)イギリス,ウィンザーの町
第1幕
フルート氏とライヒ氏両家の間にある中庭。フルート夫人とライヒ夫人は好色のファルスタッフ卿から、呆れたことに全く同一の恋文をもらっていた。二人はファルスタッフをこらしめるための相談に部屋に入る。一方フェントンはライヒ氏に、彼の娘アンナと結婚の許しを求めるが、貧乏な青年はだめとにべもなく断られる。フルート夫人たちの計画は、ファルスタッフをこらしめると同時に、フルート氏のやきもちにお灸を据えることだった。フルート夫人の甘い返事に呼び寄せられたファルスタッフが登場。そこへ打ち合わせ通りライヒ夫人がやってきてフルート氏が帰ってくると知らせる。急ぎファルスタッフを洗濯籠の中に隠し、汚れた洗濯物をかぶせ、召使いに川に捨てさせる。やきもちやきのフルート氏が飛び込んできたが何も見つかるはずがない。フルート夫人は泣いて身の潔白を訴える。
第2幕
翌日の朝。ファルスタッフの滞在するガーター館。
川の中に放り込まれ風邪をひいたファルスタッフがぶつぶつ文句を言っている。そこに再びフルート夫人から手紙が届く。あっという間に元気になったファルスタッフは、酒の飲み比べをして陽気に歌う。リートと合唱「赤ん坊の頃から」。そこにバッハ氏と名乗る変装したフルート氏が来て昨日の一件を聞き出す。フルート氏はまだ妻を疑っており、ファルスタッフをけしかけて、その現場を押さえるつもりだ。ライヒ家の庭ではフェントンとアンナが愛の二重唱。彼女を愛するカーユスとシュペリヒは木陰で立ち聞きして落胆する。再びフォード夫人の家。ファルスタッフが訪ねてきてしばらくすると、またもやフォード氏が帰宅したと伝えられる。ファルスタッフが別室に隠れると、直ぐにフォード氏が剣をもって入ってくる。今度こそ捕まえたと洗濯籠に剣を突き刺すが、手応えはない。そこにフォン・ブレントフォード夫人に女装したファルスタッフが現れる。しかし彼女を毛嫌いしてたフォード氏は、ファルスタッフとも気づかず、棍棒で叩いて追い出してしまう。
第3幕
ライヒ家の一室。一部始終を聞かされたフルート氏達は、ファルスタッフを徹底的にこらしめるため、夜の公園での仮装大会を利用することにした。ライヒ夫人のバラード「狩人ヘルネの昔の物語」。これは娘アンナを各々の推す求婚者と結びつける場面を暗示。しかし、二人の計略に気が付いたアンナはフェントンとの結婚を決意し、アリア「これで決心がついた」を歌う。狩人ヘルネに変装したファルスタッフが公園に忍び込んでくると、フルート夫人とライヒ夫人は甘い言葉で彼を誘惑。デートの三重唱。そこへ大勢の妖精達が集まってきて二人の夫人はすばやく逃げる。妖精の合唱と踊り。そのどさくさにアンナとフェントンは手を取り合って結婚式をあげるため急いで立ち去る。妖精達は隠れていたファルスタッフを見つけだし、みんなで彼をさんざん痛めつける。蚊の踊り、全員の踊りと合唱。ファルスタッフは逃げようとするところでフルート夫妻に種を明かされ、やっと騙されたことに気づく。夫人達は彼を許し、道化芝居はフィナーレに。
プログラムとキャスト
<スタッフ・キャスト>
指揮:Ben Glassberg
演出:Nina Spijkers
舞台装置:Rae Smith
衣装:Jorine van Beek
振付:Florian Hurler
合唱指導:Roger Díaz-Cajamarca
ライヒ夫人:Stephanie Maitland
フルート夫人Anett Fritsch
ジ:Martin Winkler
ライヒ氏:Aaron Pendleton
フルート氏:Daniel Schmutzhard
ア:Lauren Urquhart
フェントン:JunHo You
カーユス博士:Alexander Fritze
シュペリヒ:Carsten Süss
*出演者等は変更となる可能性があります*
フォルクスオーパー・ウィーン
EUROPERA Ticket
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ご予約いただいたチケットは劇場の受付、又はウィーン国立歌劇場隣の当オフィスにてお受け取りいただけます。
又、フォルクスオーパー近くのホテル、公演前後のレストランのご案内・ご予約等も可能です。
連絡先
住所;Operring 4,A-1010, Wien
電話;+43 19677622
メール;office@vienna-concert.com
フォルクスオーパーへのアクセス
地下鉄:U6
トラム:40 、 41 、 42
バス:40A
停車駅:ヴェーリンガーシュトラッセ/フォルクスオーパー(Währinger Straße/Volksoper)
タクシー乗り場は環ヴェーリンガーギュルテル(Währinger Gürtel・環状道路)沿いに位置しています。
又、公演終了時にはタクシーが劇場前に待機していますので、ホテルまでのお帰りがご心配な方にはタクシーのご利用をお勧めします。
フォルクスオーパーについて
ウィーン・フォルクスオーパーはウィーンでは国立歌劇場についで2番目に大きな歌劇場で、オペレッタ、オペラ、ミュージカル、バレエなど洗練された軽音楽が上演されます。
毎年9月から6月迄のシーズン内に約300公演、35演目が上演され、オペラ「魔笛」「トゥーランドット」、ミュージカル「マイ・フェア・レディー」、バレエ「真夏の世の夢」を始め、多大なレパートリーを誇ります。そして、何と言っても「こうもり」「メリー・ウィドー」「チャルダッシュの女王」「ワルツの夢」他、ウィーン特有のオペレッタはフォルクスオーパーの最も得意ジャンルとして常に生きる喜びに溢れた舞台音楽を堪能できます。
歴史
1898年、当時の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の即位50周年を記念し、建築家のフランツ・フライヘア・フォン・クラウスとアレクサンダー・グラフによって建設され、同年12月14日に開館しました。
1906年にはアレクサンダー・フォン・ツェムリンスキーが初代指揮者に就任。1907年に「トスカ」、1910年に「サロメ」が初めて上演され、世界的に有名な歌手であるマリア・イェリッツァやリヒャルト・タウバーなどが出演しました。
第一次世界大戦の時代、フォルクスオーパーはウィーン第2の歌劇場としての地位を守っていましたが、1928年に経営が悪化し倒産、翌年1929年からはオペレッタを主な演目としました。
第二次世界大戦終盤の数ヶ月はしないで2番目に大きな1,550席の映画館として使用されていましたが、終戦後、空襲で壊滅的な打撃を受けたウィーン国立歌劇場の代替役をアン・デア・ウィーン劇場とともにしばらく担っていました。
1955年に国立歌劇場が再オープンしてからは再び、オペラ、オペレッタ、ミュージカルなどの公演に復帰しますが、1991年9月より再度国立歌劇場に属し、出演歌手などが両方の劇場に所属するといった状態になっていましたが、1966年より独立。
公演: 土 06 APR 2024, 00:00