ル・グラン・マカーブル ウィーンオペラ
NOV 2023 | ||||||
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ル・グラン・マカーブル
作曲:ジェルジ・リゲティ
台本:カエル・メシュケ &ジェルジ・リゲティ
あらすじ
架空の国であるブリューゲルランドを舞台とする。
第1幕
第1場: 12個のクラクションによる前奏曲にはじまる。クラクションは打楽器奏者によって手と足を使って演奏される。大酒呑みのピートが酒を飲みながら「怒りの日」を歌い、アマンダとアマンドが愛の歌を歌っている。ネクロツァールは墓の中からよみがえり、今晩人類が滅びると宣告する。ネクロツァールはピートを自分の手下として働かせ、死神の道具を身につけ、ピートを馬にして町へ向かう。一方アマンダとアマンドはネクロツァールが出てきた墓穴の中で愛の行為を始める。
第2場: クラクションによる間奏曲にはじまる。宮廷占星術師のアストラダモルスが妻のメスカリーナに虐待されている。翌朝、彼は望遠鏡をのぞき、彗星の衝突によって世界が破滅することを知る。そこへネクロツァールがピートを連れてやって来る。一方泥酔して眠るメスカリーナは夢の中で女神ヴィーナスに会い、理想の男を与えてくれるように頼む(五重唱)。ネクロツァールはメスカリーナの首に噛みついて殺し、アストラダモルスは虐待から解放されたことを喜ぶ。
第2幕
第3場: 6個の呼び鈴による前奏曲についで白大臣と黒大臣が罵りあう(A, B, C……ではじまる罵り言葉を順に並べる)。ブリューゲルランドの君主であるゴーゴー公はまだ若く、実権を大臣に握られている。ふたりの大臣は増税と退位をゴーゴー公に要求する。そこへ秘密警察長官のゲポポが鳥の姿でやってきて、彗星の接近を見た民衆が反乱を起こしたことを告げる。サイレンが鳴り、ネクロツァールが骸骨の手下を連れて宮廷に出現する(コラージュ)。彼は最後の審判を開始しようとするが、血の聖杯と称してワインを大量に飲み干したため、泥酔して死神の道具をなくしてしまう。彗星が衝突し、人々は気絶する。
第4場(エピローグ): 空想上の最後の審判を表す長い間奏曲にはじまる。目覚めたピートとアストラダモルスは自分がすでに死んだと思うが、ゴーゴー公は彼らがまだ生きていることを教える。ネクロツァールは人類を滅ぼし損ねたことに失望し、ふたたび墓に戻ろうとするが、死んだはずのメスカリーナが飛びだしてきてネクロツァールを自分の夫と認める。しかし太陽が昇るとネクロツァールは塵になって消える(弦楽器による鏡像カノン)。墓の中で情事にふけっていたアマンダとアマンドは今までに起きたことに何も気づいていなかった(終曲のパッサカリア)。
プログラムとキャスト
<スタッフ・キャスト>
指揮:Pablo Heras-Casado
演出&振付&舞台装置:Jan Lauwers
衣装:Lot Lemm
照明:Ken Hioco
振付助手:Paul Blackman
脚色:Elke Janssens
ネクロツァール:Georg Nigl
ゲポポ&ヴィーナス:Sarah Aristidou
ゴーゴー公:Xavier Sabata
アマンダ:Maria Nazarova
アマンド:Isabel Signoret
アストラダモルス:Wolfgang Bankl
メスカリーナ:Marina Prudenskaja
白大臣:Daniel Jenz
黒大臣:Hans Peter Kammerer
他
*出演者等は変更となる可能性があります*
ウィーン国立歌劇場
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ご予約いただいたチケットはEチケットとなります。もしもEチケットが届かない場合は、メールでお知らせください。
又、ウィーンで開催されるクラシックコンサートは勿論、ご希望であればオペラ座近くのホテルやレストランのご予約も可能です。
連絡先
住所:Wohllebengasse 6/2,
1040, Wien
電話:+43 19688622
メール : office@vienna-concert.com
公共交通機関
地下鉄: U1、U2 、 U4
トラム: 1 、 2、D 、62
バス: 59A
停車駅:カールスプラッツ/オペラ Karlsplatz/Oper
タクシースタンドが近くにあります。又、公演終了時にはタクシーが劇場前に待機しています。ホテルまでのお帰りがご心配な方にはタクシーのご利用をお勧めします。
歴史
ウィーン国立歌劇場はウィーン造形アカデミーの建築家アウグスト・シカート・フォン・ジッカルツブルクとエドゥアルト・ファン・デア・ニルが共作で設計し、1869年5月25日、当時の皇帝フランツ·ヨーゼフと皇后エリザベートの存在下で、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」により盛大にこけら落としが行われました。
フランツ·フォン·ディンゲルシュテット(劇場支配人・詩人)、ヨハン・ヘルベック(指揮者・作曲家)、フランツ・ヤウナー(演出家・劇場支配人)、ヴィルヘルム・ヤーン(指揮者)などの芸術的影響を受け、オペラ座の人気は益々高まっていきました。1897年に総監督となったグスタフ・マーラーは、古い上演システムを改新し、新しい舞台芸術を取り入れ、新世代歌手を積極的に起用するなどの第一次改革を行い、その後後継者たちにも引き継がれていきました。
又、マーラーはそれまでオペレッタを上演しなかったオペラ座にヨハン・シュトラウスの「こうもり」を正式なレパートリーとしました。
20世紀になると、総監督のリヒャルト・シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」(1916年10月4日)や「影のない女」(1919年10月10日)の初演が行われます。
第二次世界大戦中、1938年から1945年年間はオペラ座暗い時代を迎えます。ナチスの下で多くの団員が追放・殺害され、様々な作品が上演禁止になりました。
1945年3月12日、連合軍の爆撃により舞台は破壊され、建物は火災に遭います。その後、ウィーン・フォルクスオーパーやアン・デア・テアーターウィーン劇場が仮の拠点となり、1955年11月5日カール・ベームによる「フィディオ」の上演で再開を果たします。
1956年に芸術監督に就任したヘルベルト・フォン・カラヤンはイタリア語やその他の外国語作品もドイツ語による上演を行ってきたそれまでの慣例を破り、原語上演の方針を導入し、これはその後ドイツその他の大劇場にも波及しました。
今日ウィーン国立歌劇場は、多大なレパートリーが故世界で最も重要なオペラ座の一つとみなされています。
2010年9月1日以来、音楽監督はフランツウェルザー=メスト、音楽総監督はドミニクマイヤー。