影のない女 ウィーンオペラ

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OCT 2023

「影のない女(全3幕)」は、リヒャルト・シュトラウスの作曲したオペラである。台本はフーゴ・フォン・ホーフマンスタールによる。一般的にメルヘンオペラといわれるが、その内容が暗示するものは多く、近代のオペラのなかでもとりわけ難解な作品である。

東洋の島々に住む皇帝は、霊界の王(カイコバート)の娘と結婚している。皇后となった彼女には影がなく、子供ができない。影をもたぬ呪いで皇帝が石になるのを嘆き、皇后は貧しい染物屋の女房から影をもらい受けようと図る。しかし、結局彼女は他人を犠牲にしてまで、影の入手を望まない。その精神の尊さゆえに奇跡が起こり、皇帝は石から甦り、彼女も影を得て人間になる。愛と自己犠牲による救済の可能性を暗示する。あらすじは、ホーフマンスタール自身の手による「劇のあらすじ」に詳しい。

音楽評論家の吉田秀和は、「この作品は誰がきいても、はじめはこう(劇の展開にとまどう)なるのだろう」とした上で、「……視覚的なもの、あるいは意味あり気なものには適当につきあう一方、耳を通じて……音楽をていねいにきいていると、何のことはない。こんなにオペラの楽しみをたっぷり味わえる作品はめったにないことがわかる」と述べている(1984年の「音楽会批評」より)。

 

作曲の経緯

「エレクトラ」、「町人貴族」、「ナクソス島のアリアドネ」、「ばらの騎士」と続いた、シュトラウスとホーフマンスタールの協力になる作品である。作曲は1914年から1917年にかけて行なわれた。当初ホーフマンスタールは喜劇的人物を何人か入れようとしたが、シュトラウスが反対したという。

オペラの構想はシュトラウスとホーフマンスタールの間で交わされており、モーツァルトの「魔笛」を意識したといわれる。物語は魔法の世界を舞台とするが、霊界、人間界、地下の暗闇をめまぐるしく行き来する。音楽としては、フルオーケストラの大音響から、室内楽的で透明感あるアンサンブルまで幅広く、シュトラウスの多様な表現技法を駆使している。

プログラムとキャスト

<スタッフ・キャスト>

 

指揮:CHRISTIAN THIELEMANN

演出:VINCENT HUGUET

舞台装置:AURÉLIE MAESTRE

衣装:CLÉMENCE PERNOUD

照明&ビデオ:BERTRAND COUDERC

 

皇帝:ANDREAS SCHAGER

皇后:ELZA VAN DEN HEEVER

乳母:TANJA ARIANE BAUMGARTNER

染物師バラック:MICHAEL VOLLE

染物師の妻:ELENA PANKRATOVA

伝令使:CLEMENS UNTERREINER

 

*出演者等は変更となる可能性があります*

ウィーン国立歌劇場

 

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又、ウィーンで開催されるクラシックコンサートは勿論、ご希望であればオペラ座近くのホテルやレストランのご予約も可能です。

連絡先

住所:Wohllebengasse 6/2,

1040, Wien

電話:+43 19688622

メール  : office@vienna-concert.com 

 

 

公共交通機関

地下鉄: U1、U2 、 U4
トラム: 1 、 2、D 、62 
バス: 59A
停車駅:カールスプラッツ/オペラ Karlsplatz/Oper
タクシースタンドが近くにあります。又、公演終了時にはタクシーが劇場前に待機しています。ホテルまでのお帰りがご心配な方にはタクシーのご利用をお勧めします。



歴史


ウィーン国立歌劇場はウィーン造形アカデミーの建築家アウグスト・シカート・フォン・ジッカルツブルクとエドゥアルト・ファン・デア・ニルが共作で設計し、1869年5月25日、当時の皇帝フランツ·ヨーゼフと皇后エリザベートの存在下で、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」により盛大にこけら落としが行われました。

 

フランツ·フォン·ディンゲルシュテット(劇場支配人・詩人)、ヨハン・ヘルベック(指揮者・作曲家)、フランツ・ヤウナー(演出家・劇場支配人)、ヴィルヘルム・ヤーン(指揮者)などの芸術的影響を受け、オペラ座の人気は益々高まっていきました。1897年に総監督となったグスタフ・マーラーは、古い上演システムを改新し、新しい舞台芸術を取り入れ、新世代歌手を積極的に起用するなどの第一次改革を行い、その後後継者たちにも引き継がれていきました。

又、マーラーはそれまでオペレッタを上演しなかったオペラ座にヨハン・シュトラウスの「こうもり」を正式なレパートリーとしました。

 

20世紀になると、総監督のリヒャルト・シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」(1916年10月4日)や「影のない女」(1919年10月10日)の初演が行われます。

 

第二次世界大戦中、1938年から1945年年間はオペラ座暗い時代を迎えます。ナチスの下で多くの団員が追放・殺害され、様々な作品が上演禁止になりました。

1945年3月12日、連合軍の爆撃により舞台は破壊され、建物は火災に遭います。その後、ウィーン・フォルクスオーパーやアン・デア・テアーターウィーン劇場が仮の拠点となり、1955年11月5日カール・ベームによる「フィディオ」の上演で再開を果たします。

1956年に芸術監督に就任したヘルベルト・フォン・カラヤンはイタリア語やその他の外国語作品もドイツ語による上演を行ってきたそれまでの慣例を破り、原語上演の方針を導入し、これはその後ドイツその他の大劇場にも波及しました。

 

今日ウィーン国立歌劇場は、多大なレパートリーが故世界で最も重要なオペラ座の一つとみなされています。

 

2010年9月1日以来、音楽監督はフランツウェルザー=メスト、音楽総監督はドミニクマイヤー。

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