西部の娘 ウィーンオペラ
JAN 2024 | ||||||
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西武の娘 La Fanciulla del West
作曲:ジャコモ・プッチーニ
台本:カルロ・ザンガリーニ&グエルフォ・チヴィニーニ(イタリア語)
初演:1910年12月10日ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場
時と場所:1849-50年、カリフォルニアの鉱山の麓
あらすじ
第1幕:カリフォルニアの金鉱山の麓
夕刻。一攫千金を夢見て集まった鉱夫達が酒場ポルカで酒を飲み、カードをしている。保安官のランスは一人煙草をふかしている。遠くからバンジョーの音が聞こえ、望郷の歌(原曲は老犬トレイ)を歌いながら、旅芸人のウォーレスが入ってくる。鉱夫達も合わせて歌うが、鉱夫のラーケンスのように、ホームシックで郷里に帰る者、あるいはカードでいかさまがバレて追い出される者もいる。そこへ運送会社の代理人のアッシュビーが現れランスに、まもなく盗賊のラメレスが逮捕されそうだという。鉱夫達はこの店の女主人で人気者のミニーのために乾杯をするが、鉱夫のソノーラとランスがミニーのことで喧嘩になる。ミニーはソノーラの銃を取り上げ、事なきを得る。ソノーラは砂金の入った袋をミニーに預け、ミニーは皆に聖書を読み、愛と神の救いを説く。そこへ郵便配達人がやってきて、見慣れぬ男を見たという。鉱夫達は故郷からの便りに一喜一憂し別室に引き上げてゆく。ランスとミニーだけになると、ランスは彼女に結婚を申し込む。しかしミニーは断る。ランスのアリア「ミニーよ、私が家を出てから」。ミニーの情熱的なアリア「ソレダートにいたとき」。バーテンのニックがよそ者のジョンソンを連れてくる。ジョンソンはミニーと顔を合わせると、いつかモントリーで彼女に合ったことを思い出し二人は意気投合する。心穏やかではないランスはジョンソンの素性を問いただすが、その場はミニーが保証して、ひとまずワルツを踊る。しばらくしてアシュビーが盗賊ラメレスの部下カストロを捕らえてやってくる。カルロスはすきをみてジョンソン、つまり盗賊の首領ラメレスに、仲間が来て口笛を吹くと告げる。鉱夫達はミニーとジョンソンを残し、カストロに案内させ盗賊狩りに出かける。二人っきりになったジョンソンはミニーの美しさを讃え、ミニーも次第にジョンソンに惹かれていく。愛の二重唱。するどい口笛が聞こえて、バーテンのニックが盗賊に気をつけろという。鉱夫から預かった砂金は命をかけて守ると言うミニー。別れを告げ帰ろうとするジョンソンに、ミニーは今晩彼女の小屋で待っていると告げる。
第2幕:ミニーの小屋
ミニーのメイドであるインディアンのウォークルが子どもを抱いて子守歌を歌っている。そこへ同じくインディアンのビリーが現れ、明日にでも結婚式を挙げようと話している。ミニーが家に戻り、ウォークルに二人分の食事の用意を命じ、めずらしくオシャレをしている。やがてジョンソンがやって来る。ジョンソンはすぐにミニーにキスを迫るが、彼女は「私は遊び人のニーナじゃないの…」とかわす。しかしメイドのウォークルを帰し、ミニーはジョンソンの胸に抱かれ愛を確かめる。ミニーのあまりの純粋さにジョンソンはいたたまれなくなり帰ろうとする。と、その時外で銃声が聞こえる。それに怯えたミニーはジョソンを引き留め、二人は激しく抱擁する。ドアがノックされランス達がやってくる。ミニーは素早くジョンソンを隠して対応するが、入ってきたランスは、ジョンソンが盗賊の首領ラメレスで、彼を捕らえに来たと告げる。ミニーは大笑いをして、ジョンソンはいないと嘘をつき、ランスらを帰す。ミニーはジョンソンに事の真偽を問いただす。ジョンソンは、彼の父の死後盗賊の首領を継がなければならなかった運命を語り、しかしミニーと会ってからは、二人で真面目に生きていきたいと思ったが、全ては夢に終わったと言う。しかしミニーは彼女の唇を重ねた最初の恋人であるジョンソンを許さず、危険を承知で部屋から追い出す。と、その瞬間ドアの外で銃声が響き、人が倒れる音がする。ミニーはとっさに傷ついたジョンソンを部屋に引き入れ、急いで屋根裏に隠す。ピストルを持ったランスが入ってきてジョンソンを探すが見つからない。ランスは強欲にミニーを抱きしめるが拒絶される。しかし天井から血がしたたり落ち、瀕死のジョンソンが階段から下りてくる。ランスはカードで勝負をつけようと言い、もしもミニーが勝ったらジョンソンはミニーに渡すが、もしもランスが買ったらミニーはランスのものになり、ジョンソンも捕らえると賭け、三回勝負のカードを始める。激しいゲームでランスが勝ちそうになるが、形勢不利だったミニーはイカサマを使い勝利する。ランスが憤然と出て行き、ミニーは大笑いしてジョンソンに抱きつく。
第3幕:前の幕から暫く経ったカリフォルニアの大森林
ランスやニックが火を囲み、ジョンソンを取り逃したと悔しがっている。ニックはミニーに同情的だ。やがて盗賊狩りに出かけた別部隊のソノーラが戻り、ジョンソンを生け捕りにして引き立ててくる。鉱夫達は口々に絞首刑を叫ぶ。ニックは首縄を用意しているビリーに金を握らせ、処刑を遅らせるように命じ急ぎ立ち去る。ジョンソンは遺言として、ミニーに自分の死を伝えないでくれと頼み、アリア「自由の身になったと彼女に信じさせて」を歌う。いよいよ刑が執行されようとしたその時、ミニーが馬に乗って駆け込んでくる。ミニーはジョンソンの前に立ち、ピストルを構え、皆に命乞いをする。ソノーラは命がけのミニーを見て心を動かされ、仲間の鉱夫をなだめる。ミニーは自分の青春を捧げ鉱夫達に心からつくし、病気の看病をしたことを語り嘆願する。やがて鉱夫達は彼女の恩に感謝する意味で、ジョンソンを免じてミニーに与える。ミニーとジョンソンは皆に感謝して、「さようなら、懐かしいカリフォルニア」と別れを告げ、地平線の彼方に消える。(幕)
プログラムとキャスト
ウィーン国立歌劇場
RM Europa Ticketではウィーン国立歌劇場のチケットのご予約を承ります。
その他、ヨーロッパ内(パリ、ミュンヘン、ミラノその他)のオペラ、コンサートのチケットも確実のに手配いたします。
ご予約いただいたチケットはEチケットとなります。もしもEチケットが届かない場合は、メールでお知らせください。
又、ウィーンで開催されるクラシックコンサートは勿論、ご希望であればオペラ座近くのホテルやレストランのご予約も可能です。
連絡先
住所:Wohllebengasse 6/2,
1040, Wien
電話:+43 19688622
メール : office@vienna-concert.com
公共交通機関
地下鉄: U1、U2 、 U4
トラム: 1 、 2、D 、62
バス: 59A
停車駅:カールスプラッツ/オペラ Karlsplatz/Oper
タクシースタンドが近くにあります。又、公演終了時にはタクシーが劇場前に待機しています。ホテルまでのお帰りがご心配な方にはタクシーのご利用をお勧めします。
歴史
ウィーン国立歌劇場はウィーン造形アカデミーの建築家アウグスト・シカート・フォン・ジッカルツブルクとエドゥアルト・ファン・デア・ニルが共作で設計し、1869年5月25日、当時の皇帝フランツ·ヨーゼフと皇后エリザベートの存在下で、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」により盛大にこけら落としが行われました。
フランツ·フォン·ディンゲルシュテット(劇場支配人・詩人)、ヨハン・ヘルベック(指揮者・作曲家)、フランツ・ヤウナー(演出家・劇場支配人)、ヴィルヘルム・ヤーン(指揮者)などの芸術的影響を受け、オペラ座の人気は益々高まっていきました。1897年に総監督となったグスタフ・マーラーは、古い上演システムを改新し、新しい舞台芸術を取り入れ、新世代歌手を積極的に起用するなどの第一次改革を行い、その後後継者たちにも引き継がれていきました。
又、マーラーはそれまでオペレッタを上演しなかったオペラ座にヨハン・シュトラウスの「こうもり」を正式なレパートリーとしました。
20世紀になると、総監督のリヒャルト・シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」(1916年10月4日)や「影のない女」(1919年10月10日)の初演が行われます。
第二次世界大戦中、1938年から1945年年間はオペラ座暗い時代を迎えます。ナチスの下で多くの団員が追放・殺害され、様々な作品が上演禁止になりました。
1945年3月12日、連合軍の爆撃により舞台は破壊され、建物は火災に遭います。その後、ウィーン・フォルクスオーパーやアン・デア・テアーターウィーン劇場が仮の拠点となり、1955年11月5日カール・ベームによる「フィディオ」の上演で再開を果たします。
1956年に芸術監督に就任したヘルベルト・フォン・カラヤンはイタリア語やその他の外国語作品もドイツ語による上演を行ってきたそれまでの慣例を破り、原語上演の方針を導入し、これはその後ドイツその他の大劇場にも波及しました。
今日ウィーン国立歌劇場は、多大なレパートリーが故世界で最も重要なオペラ座の一つとみなされています。
2010年9月1日以来、音楽監督はフランツウェルザー=メスト、音楽総監督はドミニクマイヤー。