ドン・ジョヴァンニ  ウィーンオペラ

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NOV 2022 Next

ドン・ジョヴァンニ


作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

初演:1787年10月29日 プラハ、国民劇場

台本:ロレンツォ・ダ・ポンテ(イタリア語)


 

【あらすじ】


時と場所:17世紀、スペイン


第1幕

騎士長邸の門前、時代は17世紀頃のスペインの町、従者のレポレロがぶつぶつ言いながらうろついている。ドン・ジョヴァンニが忍び込んで、ここの娘ドンナ・アンナを誘惑するのに、見張りに立っているのである。だが誘惑は失敗、おまけに騎士長に見つかり、決闘を申し込まれ、仕方なく老人を切り殺してしまう。アンナの恋人ドン・オッタヴィオが登場、彼は怒りを込めて復讐を誓う。
場面は変わって夜明けの街道筋、ドン・ジョヴァンニとレポレロが話し合っていると、かつてのドン・ジョヴァンニの恋人エルヴィラが通りかかる。彼女は彼を憎みながらも、内心未練を捨て切れていない。偶然の再会に2人は驚くが、ドン・ジョヴァンニはその場をレポレロに預けて、さっさと逃げてしまう。そこでレポレロは彼女を慰め、有名な「カタログの歌」をうたう。
セビーリャの小さな村では、可憐な村娘のツェルリーナと、お人好しだが嫉妬深い農夫のマゼットの結婚式が行なわれようとしている。ドン・ジョヴァンニ主従はそこへ現れ、早速ツェルリーナを誘惑しようと企む。ドン・ジョヴァンニは彼女に、花嫁にしてもいいというので、彼女の方も強く心を動揺させる。ところがエルヴィラが来合わせて、あの男のいうことを信じてはいけないと、彼女を連れ去ってしまう。
次いでアンナとオッタヴィオが来合わせ、父が何者かに殺されたので、犯人探しに手を貸して欲しいと頼まれる。ドン・ジョヴァンニは適当にはぐらかしていると、またエルヴィラが現われ、彼の不実をなじるので、アンナは父を殺したのは、あの男かも知れないと疑い出す。再びドン・ジョヴァンニ主従が現われ、レポレロがツェルリーナとマゼットを家に連れて行ったからと報告すると、ドン・ジョヴァンニは「シャンペンの歌」をうたって、快楽の喜びを謳歌する。ドン・ジョヴァンニ邸の庭園では、ツェルリーナが誤解を解こうとして、マゼットに拗ねたり詫びたりしている。ここで彼女は「ぶって、ぶって、私のマゼット」をうたう。
村人たちが集っているところへ、ドン・ジョヴァンニが召し使いたちを連れて現われ祝宴に招待する。小さなオーケストラが舞曲を奏で、宴会の雰囲気は大きく盛り上がる。仮面つけたオッヴィオ、アンナ、エルヴィラがあらわれ、ドン・ジョヴァンニの悪行を暴露しようと構えている。それとは知らずドン・ジョヴァンニは、ツェルリーナと踊りながら、誘惑しようと別室へ連れ込む。ところが間もなく鋭い女性の悲鳴が聞こえるので、一瞬その場は凍てついたように静まり、一同も固唾を呑んでみている。するとドン・ジョヴァンニが、レポレロを引っ立てて来て、この男がとんでもないことをしたのだというが、仮面の3人がそんな猿芝居にはだまされないぞと、こぞって非難を浴びせるので、ドン・ジョヴァンニ主従も彼らに対して身構える。

 

第2幕

エルヴィラの家の近くの路上、ドン・ジョヴァンニとレポレロが言い争っている。レポレロは昨夜の一件で、仕事がつくづくいやになり、辞めさせて欲しいという。だがドン・ジョヴァンニの方は、金を握らせて巧くなだめる。次のターゲットはエルヴィラの女中で、そのためにはエルヴィラを誘い出し、その留守中に目的を果さなければならない。そこで彼らは、互いに衣装を取り替える。エルヴィラがバルコニーに現われると、レポレロが主人の服装で、彼女の前に現われ、後悔の気持ちを訴えるので、彼女はすっかりその気になり喜んで出て来る。レポレロも主人に成りすまして、声色を使いながら彼女を適当に喜ばせる。
2人が消えた後レポレロに変装したドン・ジョヴァンニの登場で、マンドリンを弾きながら、有名な「セレナード」をうたう。だがそこへ出て来たのはエルヴィラの女中ではなく、マゼットと農夫たちで、相手をレポレロだと思い込んで、ドン・ジョヴァンニの行方を尋ねる。聞かれた彼は適当な方向を教えるが、マゼットが1人になると殴りつけて逃げる。入れ替わりにツェルリーナが現われ、痛めつけられたマゼットを介抱しながら、「哀れなマゼット」のアリアになる。
レポレロはエルヴィラから逃れようと必死だが、そこへアンナとオッタヴィオもやって来る。それにマゼットとツェルリーナまで、連れ立ってくるのでレポレロは絶体絶命。彼はドン・ジョヴァンニの服装をしているので、それが偽者と分かって一同はびっくり仰天、とにかくレポレロは命からがらその場から逃亡する。
場面は変わって深夜の墓地、ドン・ジョヴァンニとレポレロが、これまでの体験を話し合ったりしている。すると殺された騎士長の石像が、お前が笑えるのも今夜限りだとしゃべり出すので、レポレロは恐怖のためガタガタと震え出すが、さすがにドン・ジョヴァンニは毅然として、石像を晩餐に招待する。石像がそれに応じるので、2人は逃げるように墓地を出る。
再び場面が変わって、ドン・ジョヴァンニ邸の大広間。晩餐の用意がすっかり整って、ドン・ジョヴァンニは食事をとっている。宮廷楽団がヒット・オペラのアリアを演奏していて、レポレロも隙を狙って盗み食いなどをしている。すると突然エルヴィラが入ってくるので、ドン・ジョヴァンニは予想外の出来事に驚く。彼女は愛する男に、心を改めるように説得にあらわれたのだが、ドン・ジョヴァンニは聞く耳を持たない。もう何もかも万事休すだと諦めて、エルヴィラは部屋を出て行くが、すぐに悲鳴を上げて転がり込んで来る。さては何が起こったのかと、レポレロがドアを開けると、そこには招待した騎士長の石像が立っているではないか。それをみたレポレロは、歯の根も合わぬほど震え上がるが、ドン・ジョヴァンニはさすがに豪胆で、石像を邸内に招き入れる。石像は悔い改めよと迫るが、ドン・ジョヴァンニは拒絶する。いよいよ最後は大広間に炎が燃え上がり、悪魔の合唱とともにドン・ジョヴァンニは、悲鳴を上げながら地獄へ落ちて行く。その直後にはアンナ、オッタヴィオ、ツェルリーナ、それにマゼットなどが入って来て、レポレロとエルヴィラから今さっき起こった、恐ろしい事件の経緯を聞き、最後にドン・ジョヴァンニを除いた、すべての登場人物が、悪事を働いた者は、すべて末路はこうしたものだと合唱をして、オペラの幕は下ろされる。

プログラムとキャスト

<スタッフ・キャスト>

 

指揮:Philippe Jordan

演出:Barrie Kosky

舞台&衣装:Katrin Lea Tag

照明:Franck Evin

 

ドン・ジョヴァンニ:Christian Van Horn

騎士団管区長:Antonio Di Matteo

ドンナ・アンナ:Slávka Zámečníková

ドン・オッターヴィオ:Bogdan Volkov

ドンナ・エルヴィラ:Federica Lombardi

レポレッロ:Peter Kellner

ツェルリーナ:Patricia Nolz

マゼット:Martin Häßler

 

*出演者等は変更となる可能性があります*

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ウィーン国立歌劇場

 

RM Europa Ticketではウィーン国立歌劇場のチケットのご予約を承ります。

その他、ヨーロッパ内(パリ、ミュンヘン、ミラノその他)のオペラ、コンサートのチケットも確実のに手配いたします。

ご予約いただいたチケットはEチケットとなります。もしもEチケットが届かない場合は、メールでお知らせください。

又、ウィーンで開催されるクラシックコンサートは勿論、ご希望であればオペラ座近くのホテルやレストランのご予約も可能です。

連絡先

住所:Wohllebengasse 6/2,

1040, Wien

電話:+43 19688622

メール  : office@vienna-concert.com 

 

 

公共交通機関

地下鉄: U1、U2 、 U4
トラム: 1 、 2、D 、62 
バス: 59A
停車駅:カールスプラッツ/オペラ Karlsplatz/Oper
タクシースタンドが近くにあります。又、公演終了時にはタクシーが劇場前に待機しています。ホテルまでのお帰りがご心配な方にはタクシーのご利用をお勧めします。



歴史


ウィーン国立歌劇場はウィーン造形アカデミーの建築家アウグスト・シカート・フォン・ジッカルツブルクとエドゥアルト・ファン・デア・ニルが共作で設計し、1869年5月25日、当時の皇帝フランツ·ヨーゼフと皇后エリザベートの存在下で、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」により盛大にこけら落としが行われました。

 

フランツ·フォン·ディンゲルシュテット(劇場支配人・詩人)、ヨハン・ヘルベック(指揮者・作曲家)、フランツ・ヤウナー(演出家・劇場支配人)、ヴィルヘルム・ヤーン(指揮者)などの芸術的影響を受け、オペラ座の人気は益々高まっていきました。1897年に総監督となったグスタフ・マーラーは、古い上演システムを改新し、新しい舞台芸術を取り入れ、新世代歌手を積極的に起用するなどの第一次改革を行い、その後後継者たちにも引き継がれていきました。

又、マーラーはそれまでオペレッタを上演しなかったオペラ座にヨハン・シュトラウスの「こうもり」を正式なレパートリーとしました。

 

20世紀になると、総監督のリヒャルト・シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」(1916年10月4日)や「影のない女」(1919年10月10日)の初演が行われます。

 

第二次世界大戦中、1938年から1945年年間はオペラ座暗い時代を迎えます。ナチスの下で多くの団員が追放・殺害され、様々な作品が上演禁止になりました。

1945年3月12日、連合軍の爆撃により舞台は破壊され、建物は火災に遭います。その後、ウィーン・フォルクスオーパーやアン・デア・テアーターウィーン劇場が仮の拠点となり、1955年11月5日カール・ベームによる「フィディオ」の上演で再開を果たします。

1956年に芸術監督に就任したヘルベルト・フォン・カラヤンはイタリア語やその他の外国語作品もドイツ語による上演を行ってきたそれまでの慣例を破り、原語上演の方針を導入し、これはその後ドイツその他の大劇場にも波及しました。

 

今日ウィーン国立歌劇場は、多大なレパートリーが故世界で最も重要なオペラ座の一つとみなされています。

 

2010年9月1日以来、音楽監督はフランツウェルザー=メスト、音楽総監督はドミニクマイヤー。

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