ジークフリート ウィーンオペラ

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OCT 2023 Next

ジークフリート

 

「ニーベルングの指環」第2夜

 

 

作曲:リヒャルト・ワーグナー


初演:1876年8月16日 バイロイト、祝祭劇場

台本:作曲者ワーグナー自身による(ドイツ語)

 

 

あらすじ


時と場所:神話の時代、ライン川近くの森と岩山

第1幕

森の中の洞窟。

第1場:ニーベルング族の年老いたミーメが鍛冶仕事をしながら、砕けた剣ノートゥングを鍛え直すことができずに嘆いている。そこへジークフリートが森から帰ってきて、ミーメに熊をけしかけ暴力を振るう。育ての親のミーメは息子の恩知らずに愚痴をこぼすが、ジークフリートはミーメから力づくで実の両親のことを聞き出すと、ふたたび出て行ってしまう。

第2場:入れ替わりに「さすらい人」と名乗る旅人姿の老人が現れ、ミーメと首を賭けて問答を交わす。さすらい人はミーメの「地底、地上、天上に住む種族はそれぞれ何か」という問いに、「ニーベルング族、巨人族、神々」と順々にあっさりと答える。ミーメは問答のうちに、さすらい人の正体がヴォータンであることに気づく。一方ミーメは、さすらい人のヴェルズング族、剣ノートゥングについての問いにはやすやすと答えて得意になるが、「ノートゥングは誰が鍛えるのか」という最後の問いに答えることができずにうろたえるが、さすらい人は「それは怖れを知らぬ者だ」と答え、「おまえの首は怖れを知らぬ者に委ねよう」と言い残して去る。

第3場:戻ってきたジークフリートにミーメが「怖れ」を教えようとするが、彼は一向にそれを理解しない。ジークフリートは、いつまでも剣を鍛えることができないミーメに業を煮やし、まったく自己流で超人的な仕事を始める。その間、ミーメは毒汁を煮込んでいる。ミーメはひそかにジークフリートを使って、大蛇に変身したファーフナーが所有するニーベルングの指環と黄金を奪い取ろうとたくらんでいるのである。こうして、ついにノートゥングは再生した。権力奪取の妄想に酔い痴れるミーメ。ジークフリートが力いっぱいノートゥングを振り下ろすと鉄床は真っ二つに割れてしまう。

 

第2幕

森の奥

第1場:アルベリヒがファーフナーのいる洞窟ナイトヘーレの方をうかがっていると、さすらい人が馬に乗ってやってくる。アルベリヒは、さすらい人の正体を見抜き、自分から指環と黄金を強奪したヴォータンをなじるが、傍観者を決め込むさすらい人は取り合わない。さすらい人は森の奥で眠っている大蛇ファーフナーに呼びかけ、差し迫っている危機を警告するが、ファーフナーはこれを相手にせず、怠惰に眠り続ける。ヴォータンの意図を図りかねて不審に思っているアルベリヒに、さすらい人は「何事にも、それぞれの流儀がある。それを変えることはできないぞ」と、意味深長な言葉を残して馬で走り去る。

第2場:ジークフリートが「怖れ」を学ぶために、ミーメに連れられてやってくる。ミーメは、ジークフリートとファーフナーが共倒れになることをひそかに願って、一旦その場を退く。ひとり森に残ったジークフリートは、亡き母親への想いにひたる。小鳥の声に魅せられて角笛を吹いていると、大蛇のファーフナーが目を覚まし、ジークフリートと格闘になるが、ノートゥングの一突きで倒される。ジークフリートが剣についた血をなめると小鳥の言葉がわかるようになった。

第3場:アルベリヒとミーメの激しい口げんか。ミーメはアルベリヒに妥協案を持ち出すが、アルベリヒはミーメを信用せず、これを拒否。両者は物別れに終わる。森の小鳥はジークフリートに、ミーメに警戒するよう警告する。ミーメはジークフリートを毒殺しようと試みるが、返り討ちにあってしまう。アルベリヒの高笑いが聞こえる。ジークフリートは指環を手に入れ、小鳥の忠告に従ってブリュンヒルデが眠る岩山を目指す。

 

第3幕

荒涼とした岩山

第1場:さすらい人が女神エールダの眠りを覚まし、神々の運命について尋ねる。エールダはヴォータンが身勝手を非難するが、ヴォータンはジークフリートへの期待を楽観的に語る。望んだ答えを与えてくれなかったエールダをヴォータンは再び大地の底へ下がらせ眠らせる。

第2場:そこへ森の小鳥に導かれたジークフリートがやってくるが、さすらい人の正体を知らないジークフリートはヴォータンを邪魔者扱いする。最初は余裕をもって接していたヴォータンも、ジークフリートの無礼な態度に不機嫌になってきて、自分がノートゥングを砕いたことを口にする。そのため、この老人が父の仇だと思い込んだジークフリートは、行く手をふさいだヴォータンの槍を一撃で叩き折ってしまう。ヴォータンは自分の力が衰えたことを悟りながらも、孫の力に満足して姿を消す。

第3場:ジークフリートが燃え盛る炎の中に飛び込み、炎を輪をくぐり抜けると、そこには盾におおわれ鎧を着た人間が横たわっていた。その鎧を外して、生れて初めて人間の女性の姿を見たジークフリートは「怖れ」というものを知って動揺する。気を落ち着かせて接吻すると、ブリュンヒルデは長い眠りから目を覚ます。彼女はジークフリートが自分を目覚めさせてくれたことを喜ぶが、神性を剥奪され無力な身になったことを思い出すと急に不安に襲われる。しかし、ジークフリートの天真爛漫な求愛に心を動かされ、ついに歓喜の声を上げて彼の腕の中に飛び込む。(幕)

 

第 1 幕 - 90 分
休憩 - 25 分
第 2 幕 - 90 分
休憩 - 25 分
第 3 幕 - 95 分

プログラムとキャスト

ジークフリート: アンドレアス・シャーガー
ブリュンヒルデ: アンヤ・カンペ
放浪者: イアン・パターソン
アルベリヒ: ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー
エルダ: ノア・バイナート
パントマイム: ミヒャエル・ローレンツ
ファフナー: ユン・クァンチュル
森の鳥の声: イリアナ・トンカ

指揮: フィリップ・ジョーダン
監督: スヴェン・エリック・ベヒトルフ
舞台: ロルフ・グリッテンベルク
衣装: マリアンヌ・グリッテンベルク
ビデオ: fettFilm (モメ・ヒンリヒスとトルゲ・メラー)

フォトギャラリー
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ウィーン国立歌劇場

 

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その他、ヨーロッパ内(パリ、ミュンヘン、ミラノその他)のオペラ、コンサートのチケットも確実のに手配いたします。

ご予約いただいたチケットはEチケットとなります。もしもEチケットが届かない場合は、メールでお知らせください。

又、ウィーンで開催されるクラシックコンサートは勿論、ご希望であればオペラ座近くのホテルやレストランのご予約も可能です。

連絡先

住所:Wohllebengasse 6/2,

1040, Wien

電話:+43 19688622

メール  : office@vienna-concert.com 

 

 

公共交通機関

地下鉄: U1、U2 、 U4
トラム: 1 、 2、D 、62 
バス: 59A
停車駅:カールスプラッツ/オペラ Karlsplatz/Oper
タクシースタンドが近くにあります。又、公演終了時にはタクシーが劇場前に待機しています。ホテルまでのお帰りがご心配な方にはタクシーのご利用をお勧めします。



歴史


ウィーン国立歌劇場はウィーン造形アカデミーの建築家アウグスト・シカート・フォン・ジッカルツブルクとエドゥアルト・ファン・デア・ニルが共作で設計し、1869年5月25日、当時の皇帝フランツ·ヨーゼフと皇后エリザベートの存在下で、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」により盛大にこけら落としが行われました。

 

フランツ·フォン·ディンゲルシュテット(劇場支配人・詩人)、ヨハン・ヘルベック(指揮者・作曲家)、フランツ・ヤウナー(演出家・劇場支配人)、ヴィルヘルム・ヤーン(指揮者)などの芸術的影響を受け、オペラ座の人気は益々高まっていきました。1897年に総監督となったグスタフ・マーラーは、古い上演システムを改新し、新しい舞台芸術を取り入れ、新世代歌手を積極的に起用するなどの第一次改革を行い、その後後継者たちにも引き継がれていきました。

又、マーラーはそれまでオペレッタを上演しなかったオペラ座にヨハン・シュトラウスの「こうもり」を正式なレパートリーとしました。

 

20世紀になると、総監督のリヒャルト・シュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」(1916年10月4日)や「影のない女」(1919年10月10日)の初演が行われます。

 

第二次世界大戦中、1938年から1945年年間はオペラ座暗い時代を迎えます。ナチスの下で多くの団員が追放・殺害され、様々な作品が上演禁止になりました。

1945年3月12日、連合軍の爆撃により舞台は破壊され、建物は火災に遭います。その後、ウィーン・フォルクスオーパーやアン・デア・テアーターウィーン劇場が仮の拠点となり、1955年11月5日カール・ベームによる「フィディオ」の上演で再開を果たします。

1956年に芸術監督に就任したヘルベルト・フォン・カラヤンはイタリア語やその他の外国語作品もドイツ語による上演を行ってきたそれまでの慣例を破り、原語上演の方針を導入し、これはその後ドイツその他の大劇場にも波及しました。

 

今日ウィーン国立歌劇場は、多大なレパートリーが故世界で最も重要なオペラ座の一つとみなされています。

 

2010年9月1日以来、音楽監督はフランツウェルザー=メスト、音楽総監督はドミニクマイヤー。

© Bwag/Commons
© Wiener Staatsoper
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